オオバコ
高尾山にかぎらず、公園や空き地など
土がある場所でよく見かけるオオバコ。
春先のやわらかいオオバコの葉は
天ぷらにするとおいしかったりも。
子供のころに、花茎を使って相撲をしたりした
人も多いと思います。
その花茎に咲いた花がつぶつぶとした種になり、
それが雨に濡れるとねばねばした成分を出して
車のタイヤや人の靴底にくっついて
種を運ばせます。
舗装されていない道の、車のわだちや
人が歩く場所によく生えているのはそのせい。
葉も茎も、踏まれても大丈夫な構造に
なっているので、種を運んでもらうためにも
彼らは踏んでもらわないと逆に困るんです。
他の植物との競争に弱いオオバコは
人に踏み固められて他の植物が育ちにくい
土の固い場所を選んで生きています。
自然界の生き物たちは、普通に争ったり
闘ったりして勝とうとしないで、
場所をずらしたり時間をずらしたり
という工夫をして、他の生き物たちと
共生しているものが多いです。
雨上がりの高尾山で種を付ける準備万端、
付ける気満々のオオバコたち。
でもまあ、あえて踏んだりは
やっぱりできませんが。